リフォーム工事において相見積もりを取るメリットは「費用の妥当性を確認できる」「数社呼んで、一番信頼できそうな会社を選べる」等でしょう。予算が決まっている方であれば予算内に納まる業者を探せるかもしれませんし、担当者のレベルが高い会社を選ぶこともできます。
今となっては初めてリフォームをする方は相見積もりが当たり前になっていて、リフォーム業者としても当たり前になってきています。
しかし、注意点としては相見積もりを取って「安さ」だけで選ぶと返って失敗することもありますので、予備知識として参考にしてください。
- 安すぎる見積もりには裏がありそうで怖い
- 相見積もりは嫌がられないの?
- 相見積もりを取って失敗することはあるの?
- 良いリフォーム会社と出会いたいから…
相見積もりはやはり嫌がられる…
一般的に相見積もりを取ると、大概のリフォーム業者は嫌がります。言葉では「いいですよ」と言っていても、本心では嫌がっているのが本当の話。
その理由の一つが「価格戦争に巻き込まれる」ということです。相見積もりを取るお客様の大半は「費用が高いから」「営業マンが信頼できないから」であり、もっと安いリフォーム業者、もっと良い業者を探そうとします。すると安いリフォーム業者が現れますがどうも信頼できない、信頼できないから初めに見積もりを取ったリフォーム業者に「この金額でお願いしたい」という流れになったりします。
初めに見積もりをしたリフォーム業者は多少であれば値引きをして仕事を受けますが、注意点としてはあまりにも値引き金額が大きすぎると断られます。何事も値引きは失敗のもとです。
このようにリフォーム業者にとっては相見積もりのメリットは皆無です。相見積もりに参加すると受注できる可能性はあるものの、値引き交渉が入って利益が薄利になるリスクがあったり、振り回されたりするリスクがあるので、基本的には参入しませんし、あなたがまともに相手にされず失敗する可能性があります。
- 相見積もりは価格戦争に巻き込まれるリスクが多いので嫌がられる
- 相見積もりで業者を選ぶ際の注意点は、費用を叩かないこと!
要注意!相見積もりで最安値の業者を選んではいけない!
見積もりの金額の比較より内容の比較をしよう
相見積もりを取って、結局安いリフォーム業者に頼むと仕上がりが悪く、少しでも安くという気持ちが、失敗・後悔するリフォームとなることも少なくありません。
相見積もりを取る時の注意点としては、単純に費用が安いからという理由だけで決めると失敗します。費用が高い業者と安い業者で工事内容が違う場合もあります。
高い業者は下地を新しくするが、安い業者はそのまま残す、高い業者は標準商品であるが、安い業者は標準からグレードを落としている等、見積項目では分からないことがありますので要注意です。失敗しないようにしっかりと両者から工事内容を聞くようにしてください。
相見積もりであることを言わないリスク
先述のように、相見積もりを取る時の注意点として「見積もり金額ではなく内容で比較」するようにしてください。大概の方は金額でしか比較することができません。強いて言うなら総額、壁紙、キッチンなどの住宅設備などの項目でしか比較することはできません。比較しているつもりが比較できていない、これが失敗のもとです。
「安ければいい、使えたらいい、住めたらいい」というレベルの工事であれば最安値のリフォーム業者を選んでも問題はありませんが、施工品質やサービスなどにこだわるのであれば、最安値業者を選ぶと失敗してしまいます。
相見積もりを取る場合は、リフォーム会社に相見積もりであることを必ず伝えてください。そして、一度見積もりが揃ってから、リフォーム会社に他社の見積もりを見せるようにしてください。注意点としては“見積もりが“揃ってから”です。社名や担当者名を伏せるかどうかはお任せしますが、社名は伏せるのが一般的です。
そうすることで自分では気づかなかった問題点や不備などを指摘してくれる場合があります。「この金額だと下地は取替えない」「この商品は断熱仕様ではない」「この工事項目が抜けている」などプロの視点から注意点を挙げてくれるでしょう。
相見積もりを取られる方の中の殆どは、何故か「他社の見積もりを見せてはいけない」というルールを勝手に自分で決めています。工事内容や仕様、見積もりの根拠などを全て把握る方なら問題はありませんが、見積もりを他社に見せないリスクの方が遥かに大きいのです。
また、相見積もりの注意点として、相見積もりを取る会社は2、3社程度としてください。それ以上となるとお互いに時間も奪われますし、安さ勝負ですとお気に入りのリフォーム業者に逆に断られます。何事も最安値ではなく、適正価格で決めるようにしてください。
- 金額の安さだけではなく、リフォーム会社の費用の根拠を把握する(施工方法、仕様、材料等)
- 相見積もりであることは伝え、他社の見積もりも見せて積極的にアドバイスを貰おう
- 相見積もりは3社まで
相見積もりサイトには優良店はいない理由
リピートや口コミ、紹介などで仕事の依頼が絶えないリフォーム会社は相見積もりを嫌います。見積もりを出した後に相見積もりを取られても平気です。
なぜならリピート客や紹介客などで常に仕事があって、相見積もりという効率の悪い競争に参加しないからです。
兵庫県にあるリフォーム会社も「以前はホームプロに参加していたけど、あれはやってられないですね。効率悪いし業者も多いし、手数料も取られるし、逆に手間取られて売り上げ下がりますわぁ(ハハハ)」といった感じでした。その会社はどこからともなく仕事が湧いてきて、常に忙しくされています。
そういったリフォーム業者の仕上がりは文句なしで提案力、技術力、知識も抜群にレベルが高いのです。
本当にリフォーム工事のレベルが高く、人気のリフォーム会社は相見積もりには中々出てきません。常にどこかから湧いてくる仕事の対応で忙しく、相見積もりの対応をしている暇もありません。
相見積もりサイトに登録し、積極的に相見積もりサイトに参加しているリフォーム業者は
①集客に困っている、集客が下手
②営業会社でノルマがキツイ、どうしてでも見積もりが欲しい
のどちらかです。
更に相見積もりサイトなどは手数料が発生するので、リフォーム業者は相見積もりで戦った後、値引き対応などで勝ったとしても更に紹介サイトに見積もり金額の10%~15%程の手数料を取られるのです。
そうなれば自社で集客ができている、お客様からの問い合わせが常にある人気リフォーム会社は参入するはずがありません。
相見積もりサイトに頼めば優良店が集まってくると思っている方は要注意です。全くの無名の専門外の業者も集まってきますので業者選びが更に難しくなります。
- 本当に優良な会社は紹介サイト、相見積もりサイトにはいない!
- 紹介サイトには集客に飢えている会社がたくさんいる。
- 相見積もりは2,3社までがベスト
- 「価格」だけで決めると失敗する
- 口コミや紹介などで仕事が拡がる人気会社を探すのは難しい
一級建築士おススメのリフォーム会社選びの方法
- 補助金を使えるリフォーム会社がどこなのかわからない
- 優良なリフォーム会社を選びたい
- 写真だけで見積もり概算を教えて欲しい
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