リフォームで相見積もりを取った場合、A社の見積もりを相見積もり先のB社に見せない、見せてはいけないと思っていいる方が多く見受けられます。
あなたは何故相見積もりを取るのでしょうか?最も安い業者に依頼したいから?少しでも相性のいい会社、担当者と出会いたいから?
相見積もりをとることが当たり前となった今、相見積もりをとったせいで逆に迷ってしまうこともあります。ここでは相見積もりを取る場合のポイントを説明していきます。
- 相見積もりを相手に見せてもいいの?
- 相見積もりを相手に見せる時のポイントは?
- 相見積もりで何を比較すればいいの?
相見積もりを取っても比較できない
相見積もりを取るメリットは「金額を比較できる」「会社を比較できる」ということですよね。ただし、あなたが自分で金額を比較できたらの話です。
リフォーム工事は家電製品と違って、あなたは完成後のイメージができません。また使う材料も施工方法もあなたは分かりません。つまり、あなたは金額だけで比較することはできても、仕様や工事内容を比較することはできないということです。
工事仕様や工事内容で比較できないのであれば金額で比較することもできません。なぜなら金額の根拠となっているのが工事仕様や仕様材料なのですから。
①クロス張替え:650円/m
②クロス張替え:850円/m
あなたはどちらの業者に依頼しますか?
相見積もりで比較する場合、見積もり項目単体を見てはいけません。付帯工事やその他工事などを含めて比較しないといけません。
①クロス張替え:650円/m
処分費:12000円
②クロス張替え:850円/m(下地処理、処分費共)
あなたはどちらの業者に依頼しますか?
相見積もりを相手に見せないリスク
相良も見積もりを相手に見せずにありのままの金額、仕様でリフォーム会社を選んでもいいのですが、リフォーム会社同士で相手の見積もりをチェックしてもらうことで、失敗するリスクを軽減できるので、見積もりは相手にも見せたほうがいいのです。
しかし、約7割ほどの方は相手に見積もりを見せません。
「A社の見積もりが300万円、でもB社に見せると本来270万円のところを300万円まで引き上げられるのではないか?」
そのような足元を見られるという下心があるのかもしれません。しかし、見積もりが一度出てきた段階で見せるのは問題ありません。一度出した見積もりの単価を上げることはできません。
このように一度提出した見積もりに対して、A社にB社の見積もり、B社にA社の見積もりを見てもらうことで、相手の見積もりとの施工方法や仕様の違いを教えてくれるようになります。
「この見積もりには●●工事が入っていません」
「下地はここまで取替えませんが、それでは後々問題が起きます」
「この材料の耐久年数は6年ですがいいですか」
など、自ら見積もりを比較するよりも、相手にチェックしてもらった方が気付けなかったところを教えてもらうことができます。
また、相手の会社名を伏せて見せるほうが良いという意見もありますが、相手の会社名も教えた方が安心です。相手の社名や金額が分かったところで悪評が広まることはまずありません。悪評が流れるとすれば職人が情報源となります。
業界には自然と職人から情報が流れています。
「あそこの店長が3年目の新人に変わった」
「その会社の社員はすぐ辞めるから、後々の面倒を見てもらえない」
「あそこの営業マンは何も工事のこと分かっていない、段取り滅茶苦茶やから大変」
など、色々な情報があります。
あなたが何を重要視しているのかは分かりませんが、アフターサービスや工事中の対応、施工品質まで気にされるのであれば積極的に見せた方がリスクは少なくすみます。
- 相見積もり先に見積もりを見せるのは得策、ただし、見積もりが一度出てきてから見せること
- 相手の会社名も教えたほうがいい。