あなたの家に「雨どいが垂れているので保険で無料で直せますよ」という訪問販売業者が来たことは無いでしょうか。また、インターネットなどで「雨どい修理無料」などという文言を見たことが無いでしょうか。

現在、台風被害を火災保険申請の保険金を使って修理をする、もしくは保険金を下すというビジネスが流行っています。初めに言っておきますが詐欺が多いです。半数以上の業者は詐欺だと感じています。

しかし、雨どいの破損状況が台風や突風被害であると証明できれば詐欺でも違法でもありません。ここでは私の経験上、台風で雨どいが壊れることがあるのかどうか、また、どのような方法で詐欺業者は保険金申請を行うのかを説明していきます。

あなたのお悩み
  1. 雨樋が垂れているから保険金を受け取れると言われたけど本当?
  2. 雨どいが反っているから保険金を受け取れると言われたけど本当?

台風で雨どいが垂れることはあり得ない

まず、雨どいの素材から説明していきます。雨どいは“塩ビ”と言われる素材でできており、ベランダの屋根などに張っている波板や水道管等と同じ素材です。この塩ビは強度が強く、また柔軟性があります。曲げても元通りの姿に戻ります。

つまり、台風などの一時的な強風で仮に雨どいが曲がったとしても元通りになります。よく訪問販売業者が見つけて近寄ってくるのが「雨どいが垂れている」「雨どいが湾曲している・蛇行している」ということです。この雨どいとは軒樋(横方向に流れる屋根の下に付いているもの)を指します

しかし、「軒どいが垂れる」原因としては、軒樋を固定している固定金具の取付間隔が広いことが原因です。基本は60cm間隔なのですが、古い住宅では80cmや90cm間隔で取り付けられています。すると粉じんなどが溜まって重みに耐えきれず、また、太陽の熱や紫外線などで変形が進行していきます。ウネウネと曲がっている軒どいは風の影響ではなく、固定金具の取付間隔が大きな原因となります。

このような雨どいの変形が軒樋受け金物の取付間隔が原因であるのに、それを台風被害だとして保険金を受け取ってしまうと、あなたも勿論保険金詐欺共犯になります。

では雨どいがどのような症状であれば保険金申請できるのかを次に説明していきます。

ここがポイント

  • 台風では雨どいが曲がったり垂れたりすることはない
  • 軒樋が垂れる原因の殆どは軒樋の固定金具の取付間隔が主な原因

台風被害の可能性がある雨どいの状態

軒樋は一体どのように固定されているのか、まずは簡単に説明します。雨どいの固定金具で台風被害を受けやすいのが、やはり古い住宅の金具です。軒樋の受金物は下の写真のような形をしており、「ここをグッと曲げて」金物と軒樋を固定します。

そして更に銅線やステンレスの線で固定金具と軒樋を固定します。最近のものは頑丈になっていますが、古いものは“返り”が短いものがあったり、固定金具と軒樋を固定している銅線が錆びて千切れているものが多いのです。やはり銅線が錆びて切れてしまうと、台風などの強風で軒樋が飛ばされるリスクは高くなります。

また、固定金具の形状や施工状況によっては、軒樋が捻じれたり、一部だけ外れるということもあり得ます

このように、軒樋が樋受け金物から外れていたり、回転していたりしていたら台風被害である可能性が高いのです。しかし、あくまでも樋受け金物の形状や銅線などの状況、被害箇所などを確認して、しっかりと専門家に判断してもらってから申請するようにしてください。

訪問販売業者は住宅の知識がないド素人が来て、ド素人の説明を行います。調査する業者も住宅の知識が乏しい人が来るかもしれません。火災保険の申請をする際の見積もり作成や調査は必ずリフォーム歴の長い人に依頼するようにしてくださいね。

さもないと、台風被害でないのに台風被害であると申請されると詐欺になりますので、あなたも害を被ることになります。

ここがポイント

  • 軒樋は台風で外れるか捻じれるか
  • 台風被害なのかどうかは、必ずリフォーム歴の長い専門家に依頼

意外と見落としがちな縦樋の被害

あなたは普段から「あなたの家の従来の姿」を把握していますか。例えば路地裏の雨どいの一部が無くなっていても気づきますか。意外と住宅の外に関しては無頓着な方も多いのです。

雨どいがいつの間にか無くなっている…なんてこともあります。台風で縦樋(写真のように縦に流れるもの)が飛ばされることはよくあります。屋根の上にも縦樋がある家もあり、普段目にすることが無いので被害に気付いていない方が、まだまだ沢山いらっしゃいます。特に3階建ての方は要注意です。

上の写真のように明らかに縦樋が無くなっている場合は、流石に泥棒も盗みませんので、台風被害であると言ってもいいでしょう。

ここがポイント

  • 縦樋が無くなっていても気づかない方が多い。
  • 特に3階建ての住宅は要注意

 関西などで台風被害調査をするなら当社にお任せください。

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