戸建て住宅において、「今のタイル張りの浴室の段差が気になる」「寒くない浴室にしたい」「もっと掃除しやすい浴室にしたい」という要望から、在来のタイル張りの浴槽からユニットバスにリフォームする方も沢山いらっしゃいます。

「どうせユニットバスにするなら浴室を拡張して広々としたユニットバスを入れたい」という要望も沢山あります。でも拡げられるのかどうかが分からない…リフォーム会社に相談したけど無理だと断られた…残念ながらそのような方もいらっしゃいます。

ここではタイル張りの浴室を拡張して広々としたユニットバスを入れるために必要な寸法や注意点を説明していきます。順番に説明してきますので、あなたもメジャーを取り出して一度浴室などの寸法を測ってみてください。

※専門的でマニアックな説明になりますので、勉強熱心なお父様向けのブログになります。

あなたのお悩み
  1. タイル張りの浴室を拡げて広々としたユニットバスにリフォームしたい
  2. 足を伸ばせるユニットバスを入れたい!

あなたの今の浴室の大きさは?

 まずは、どのようなサイズのユニットバスが入るのかを検討するために、現状の浴室の大きさを測ってみてください。

タイルの内寸を測ってみると1630mm×1270mmなど中途半端な寸法ですよね。その寸法をメモしておいてください。

次に入れたいユニットバスの大きさは?

 次に、仮に1616サイズのユニットバスを入れる場合、どのくらいのスペースが必要なのかを計算していきます。ユニットバスのカタログの後ろの方のページを見ると、このような平面図が掲載されています。

寸法が色々書いていてややこしいですが、まず見るところは「UB据付必要寸法」とピンクの文字で書かれた寸法です。1616サイズのユニットバスの内寸は1600mm×1600mmですが、設置するために必要なスペースは1670×1670mmとなります。

今現状のタイル浴室の内寸が1630mm×1270mmである場合、1670mm方向は「1670mm-1630mm=40mm」足りないことが分かります。タイル張りの浴室であれば、タイルの厚みとモルタルを撤去すれば、1面で20mmは解体・撤去できますので、この場合はギリギリ入りそうですね。

1270mmも同じように1670mmのスペースが必要となります。

しかし、これだけ分かったとしても、重要な「間仕切り壁の位置がどこにくるのか」を計算しないといけません。

ここがポイント

  • タイル張りの浴室の場合、1面のタイルとモルタルを撤去すれば20mmは確保できる
  • カタログを見る場合、据付必要寸法を確認する

浴室拡張後の間仕切壁の位置を計算する

 現状のタイル壁内寸が1630mm×1270mmである浴室について、イラストのように長辺方向(A)から出入りする間取りと、短辺方向(B)から出入りする間取りがあります。

それぞれの間取りで確認すべき図面が変わってきますので、それぞれ説明していきます。

長辺方向から出入りする間取りの場合

 長辺方向から出入りするタイプは出入り口側の壁を移設する必要があります。洗面室から浴室に出入りしている場合は、洗面室側に間仕切壁を移設します。

洗面室とユニットバスの間の間仕切壁の位置は、ユニットバスの出入り口内壁からおおよそ100mm外側となります。色々とマニアックな計算をすると、奥のタイル壁からおおよそ1735mmが洗面室側の間仕切壁の仕上がりとなります。

参考:奥のタイル壁からユニットバス出入り口内壁までの寸法=1670-12-23=1635mm、その内壁から約100mm外側である1735mmが間仕切壁の仕上がり(ユニットバスの照明スイッチなどが付く面)

ここがポイント

  • ここで計算を諦めた方は当社にリフォームのご相談ください(大阪・兵庫限定)…

短辺方向から出入りする間取りの場合

 短辺方向から出入りするタイプは出入り口ドアの位置に注意しないといけません。イラストのように折れ戸が固定されている側に拡げる場合、ドア位置をずらす必要があります。

メーカーによってドア位置をずらせる寸法は変わってきますが、大概は100mm~400mmとなります。

このようにドア位置をずらす場合、柱とドア枠などが干渉しないかどうかを確認する必要があります。

上記と同じような感覚で据付必要寸法などから入り口の位置を計算していきます。入って左側のタイル壁から(1670-12-23=)1635mmより外に柱があれば問題はありません。例えば柱の位置が左面のタイル壁から1620mmなどの場合は、タイル壁を解体・撤去する必要があります。

 極端な話、柱の位置がタイルから1500mmなどの場合は柱を移設する必要があります。柱を移設するか、出入り口の位置をイラストのように反対側にするかです。洗面化粧台に少し干渉はしますが、出入り上問題はありません。

柱が壁の中にあり、柱の位置が分からない場合は…ご自身で計算することは諦めて専門家に依頼してください…。壁の材料や下地材は様々なので一概には言えません。

ここがポイント

  • 既にややこしいと思いますので、専門家に見てもらってください!

浴室を拡張しても洗面台や洗濯機は入る?

 浴室を拡張する場合、上記のように間仕切壁の位置を計算し、拡張する部屋の寸法は問題が無いかどうかをチェックする必要があります

洗面室側に浴室を拡張する場合は、洗濯パンや洗面化粧台が入るかどうかを検討しないといけません。場合によっては洗濯パンを移設したり、洗面化粧台を500mmとコンパクトなものにしないといけない場合もあります。

浴室との間仕切壁の位置が決まれば、リフォーム後の生活に支障が無いかどうかを十分に検討するようにしてください

ここがポイント

  • 浴室を拡げた後、他の室の寸法も十分にチェックし、生活に支障がないかどうかを検討すること

浴室拡張リフォームの注意点

 浴室を拡張する場合、商品知識のみではなく、建築の知識や施工の知識が十分でない場合、トラブルになることがあります。

「言っていた寸法と違って、洗面台が入らない…」

「追加工事が沢山発生して予算オーバーした…」

なんてことも起こります。これらは完全に営業マンの予測ミスと現場管理能力不足が原因です。タイル張りの浴室からユニットバスへ変更するリフォームでさえ工事のことを分かっていない営業マンが多いので、浴室拡張工事となると以ての外です。

浴室拡張リフォームでは、「どこに頼むか」ではなく、「誰に頼むか」が非常に重要となってきます。工事の知識、建築の知識、耐震の知識などが無い営業マンに依頼すると思っていたリフォームができない可能性もあります。

会社のブランドや知名度だけに拘らず、しっかりとした経験と知識がある営業マンを探してくださいね。

ここがポイント

  • 浴室拡張工事は商品知識のみでなく、工事・建築・耐震などの知識が必要
  • 知識のない営業マンにあたると、思っていたリフォームができないこともある
  • 会社選びではなく営業マン選びという視点でリフォームを行ってください
  • 大阪・兵庫であれば安信計画(株)が安心☆

まとめ
  1. 浴室拡張リフォームはややこしいので、やはり採寸などはプロに任せた方がいい
  2. 勉強熱心なお父様はユニットバスカタログの後ろのページを見ながら計算してください
  3. 浴室拡張工事は商品知識のみでなく、工事・建築・耐震などの知識が必要
  4. 知識のない営業マンにあたると、思っていたリフォームができないこともある
  5. 会社選びではなく営業マン選びという視点でリフォームを行ってください

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