初めてユニットバスリフォームを行う場合、どのような工事を行ってどのような事に注意をしないといけないのか分かりませんよね。いざ工事が始まり、作業を見てみると…壁が壊されている…
壁が壊されると耐震性の問題とか色々不安になりますよね。ここではタイル張りの浴室からユニットバスにリフォームする際の注意点を説明していきます。
- 浴室の壁を壊しているけど耐震性は大丈夫なの?
- 浴室のタイルを剥がしているけど、家が弱くならない?
- 柱や土台が腐っていないか心配…
ユニットバスリフォームは何故壁を壊す?
ユニットバスを新しくする際や、タイル張りの浴室からユニットバスに変更するリフォームを行う場合、浴室出入り口周辺の壁は壊さないといけません。何故壊さないといけないのか、それは解体したユニットバスを搬出できないのと、新しく入れるユニットバスが入らないからです。
ただし、浴室出入り口の壁は端から端まで解体する必要はなく、搬入・組立に必要な最小限の寸法で大丈夫です。既存のユニットバスを新しくする場合も同じく、改めて出入り口周辺の壁を壊す必要があります。
- ユニットバス出入り口の壁を解体しないと搬出・搬入・組立ができない。
壁を壊すと耐震性が悪くなる?
マンションは間仕切壁(部屋と部屋の間の壁)を解体しても耐震性には全く関係がありません。しかし、不安なのが戸建て住宅のタイル張りの浴室の壁を解体することですよね。
出入り口の壁や浴室内の壁を解体するとなんだか耐震性が悪くなりそうな気がします。
では戸建て住宅の浴室周りの壁を解体すると耐震性が落ちるのかと言うと、全く問題はありません。大概の戸建て住宅の在来浴室は、土台や柱が腐らないように腰の高さまでブロックを積んでいて、ブロックの上に土台や柱が乗っています。そして浴室出入り口の横の壁も解体しても問題はありません。
腰までの高さに積まれたブロックの上にある壁や筋交いは、耐震診断や設計などでは全く計算には入れず評価しません。ですので、浴室内のタイル壁を解体しても全く問題はありません。浴室出入り口横の壁も解体しても全く問題はありません(説明がややこしくなるので詳しいことは割愛します)。
- 浴室出入り口周りの壁を壊すことは、耐震性に全く問題はない
- 浴室内のタイル壁等を壊しても、耐震性に全く問題はない
戸建て住宅でユニットバスリフォームをする際の注意点
戸建て住宅でタイル張りの在来浴室からユニットバスへ変更する場合の注意点としては、「土台が腐っていないかの確認」、「柱を抜いても大丈夫かどうかの確認」の2点です。
戸建て住宅の在来浴室は腰の高さまでブロックが積まれているため、柱や土台が腐っている家を見たことがありません。よく腐っているのは浴室出入り口付近の土台です。出入り口よこの壁は腰の高さまでブロックが積まれている場合と、ブロックが積まれていない場合の2パターンがありますが、ブロックが積まれていない場合は土台が腐っていることがよくあります。
この土台の腐食は耐震性には問題ありませんが、あまりにも腐食している場合は、洗面所の床がブヨブヨしてきたり、床なりを起こす原因となりますので、状態が悪い土台を見つけたら直してもらうようにして下さい。
次に柱を抜いて大丈夫かどうかという問題ですが、浴室出入り口のすぐ横に柱が立っている場合があります。この柱が邪魔でユニットバスが入らない場合が多く、柱を移設もしくは撤去しないといけないこともあります。
そのような場合は解体後に、「梁がどのように架かっているのか」を確認して、「梁の補強だけでいけるのかどうか」「柱で受けないといけないのかどうか」をチェックしてもらってください。
また見積もり段階では、見積もりに「柱の撤去後の補強は入っているのかどうか」を確認するようにしてください。解体しないと分からない為、見積もりには入っていないことが多いですが、追加でいくらくらい必要なのかを聞いておくと安心です。
- 在来浴室周りの土台は腐っていることはない
- 在来浴室出入り口付近の土台は腐っている可能性が高い
- 浴室横の柱は抜いても良いけど、しっかりと梁を補強するなどの対応が必要
- 見積もり段階で梁補強費用や土台補修費用などの追加費用の目安を聞いておくと安心