「火災保険を利用して台風被害箇所を直しましょう」という訪問販売業者が増えてきています。火災保険の保険金申請を行う場合、台風被害報告書と見積もりを作成する必要がありますが、台風被害調査というと専門の調査会社に依頼しないといけないと勘違いされている方が多いはずです。
では台風被害で屋根が落ちた、外壁が落ちた、波板が飛んで行った場合など、台風被害調査会社に依頼すべきかリフォーム会社に依頼すべきか、どちらの方が安心かを説明していきます。
- 「火災保険を利用して修理ができる」という訪問販売業者がきた。信頼できる?
- 火災保険の申請や修理工事は、台風被害調査会社とリフォーム会社、どちらに依頼すればいい?
台風被害調査会社は被害がある場所しか見ない
訪問販売で「台風被害があれば火災保険を使って無料で直すことができます」と言われ、台風被害調査会社を名乗る会社の営業マンに調査を依頼する方が多いです。
しかし、訪問販売で回っている台風被害調査会社は専門性があるのでしょうか。本当に専門的な住宅調査機関であれば無料で調査をすることはありませんし、ましてや訪問販売を行うこともありません。
一般的に訪問販売で火災保険の利用を促している業者は“営業のみ”であって、調査自体は塗装業者や工務店、大工、リフォーム会社などに丸投げしています。勿論どのような人が来るのかは分かりません。
ここで注意したいのが、台風の被害調査会社に依頼された工務店や職人などは“台風の被害があるか無いか”だけの調査になります。瓦がズレていないか、雨どいが外れていないか、波板が割れていないか等、調査の有無だけを見ます。
シンプルに台風被害の有無だけを知りたい方はいいのですが、一緒に雨漏りしそうな箇所がないか、傷んでいる箇所が無いかなども見てほしい場合は総合リフォーム会社に依頼した方がいいでしょう。
- 台風被害調査の営業マンはリフォームの知識はない
- 台風被害調査にくる会社は台風被害の有無のみの確認になる場合が多い
台風被害調査は総合リフォーム会社が安心
火災保険会社への台風被害の報告、そして修理工事の見積もりはリフォーム会社でもできます。あなたの家に台風被害があり、火災保険の保険金の申請を行おうとしている場合、総合リフォーム会社に依頼することをおススメします。
リフォーム会社でも店舗に強いリフォーム会社や水回り専門店、外壁専門店など様々ですが、住宅全般のリフォームをしているリフォーム会社に依頼すれば安心です。
その理由の一つ目は、台風被害があった箇所に付随する箇所の知識もあり、どのように直せばいいのか、取替える際に他にどのような影響があるかなど、部分的ではなく総合的に判断してくれます。
理由の二つ目としては、例えば水回り専門店の営業マンが外壁や屋根を見ても、専門外なので雨漏りしている箇所や雨漏りしそうな箇所がわからないのです。台風被害調査の際には台風被害の有無の調査だけではなく、雨漏りするリスクがある箇所や、どのように修理すれば最も安全かなどを判断できる総合リフォーム会社にするのが安心なのです。
ただし、注意していただきたいのが、台風被害調査はリフォーム会社が安心ですが、火災保険の申請サポートや、火災保険会社に出す見積もり作成となると火災保険申請サポート会社に依頼する方が断然に安心です。
- 台風被害調査会社に依頼すると、専門外の人が来る可能性あり
- 台風被害調査は台風被害の有無のみではなく、雨漏りしそうな箇所、リスクなど総合的に判断してくれる総合リフォーム会社が安心
- 火災保険の申請サポートはリフォーム会社・調査会社よりもサポート会社の方が安心
台風被害箇所を安く修理できたらそれでいい?
「火災保険を利用できるから実質自己負担0円でできるのではないの?」
「自己負担0円ならどこに頼んでも一緒。直してくれたらいい。」
と、あなたは考えていませんか。
トイレやキッチンを取り替えるなら安い業者でも問題はありませんが、外装となると安い業者は注意が必要です。
例えば外壁塗装なら、塗装の種類や塗る回数、下地処理によって金額差が出ます。塗料を過剰に薄めたり、塗る回数を減らせばその分安くなりますが、塗膜の防水性能の寿命は格段に落ちてしまいます。
屋根の板金周りや瓦など、補修をコーキングに頼ると安く仕上がりますが、5、6年で雨漏りが再発します。
波板でもメーカーの正規品を使えば耐久性は問題ありませんが、安い材料を使われると数年で割れてしまいます。
住宅の劣化は雨漏りすると一気に進行してしまいますので、台風で瓦がズレた、漆喰が落ちた、板金が飛んだなどの被害は、しっかりと費用をかけて、雨漏りしないように専門知識のあるリフォーム業者を選ぶようにしてください。
安い業者だと「安物買いの銭失い」泣き寝入りする確率が高くなります。
- 台風被害調査は総合リフォーム業者に依頼すれば安心
- 補修費用は安すぎる業者は危険、雨漏りリスクが増えるのでしっかりと総合的な専門知識のある業者に依頼するように
- 台風被害調査は部分的ではなく、総合的に調査してもらうように
- 保険金申請はサポート会社にしてもらう方が安心